2012年10月6〜7日 佐々木、永瀬、執行、中村(眞)
前夜発の青森駅行き高速バス利用で山中1泊、帰りも夜行バスという強行軍だった。黄瀬林道の入口までタクシーで行き、十和田湖行き始発バスに乗るよりも1時間以上早く入山する。
奥入瀬川に注ぐ黄瀬川は、日本の滝百選の一つ「松見の滝」(2段90m)で有名。アプローチの林道歩き3時間は本降りの雨にたたられる。松見の滝の上流から遡行開始する頃には雨も止み、さほどの増水もなくほっとする。
現れる滝は2mから最大6m程度だが、いずれも大釜と淵を抱えている。フリクションの効く岩質なので見た目ほどではなく、適度の緊張感でへつりを楽しめる。釜に入るのを嫌い左岸から小さく高巻いた滝が二つ。ロープは、流れの急な落ち口をジャンプするときに使用したのみ。長根沢出合やや上流の快適な段丘で泊まる。
2日目は相変わらず釜と淵のへつりが多いが、側壁が高くなると連続するナメも現れ始めて心がなごむ。今年の紅葉は遅れていて今ひとつの感。時間的に黄瀬沼の往復は諦めて、駒ヶ峯をめざす。沢を横断する旧道に出たときはまだ余裕だったが、駒ヶ峯の登りにかかると、「なんだこれは」という道になる。刈り払いされていないのは知っていたが、覆い被さるスズタケで藪こぎ状態になるとは・・。
猿倉岳へ向かうと、今度はえぐれた泥道に足をとられてイラ立つ。極めつけは猿倉岳の下りで、もはや沢下りの状態だ。最後はヘッデンを出すことになり、猿倉温泉18時着となった。繁忙時間帯とはいえ温泉に入れてもらえず呆然。最終バスもないので仕方なくタクシーで青森に出て、駅近くの天然温泉「まちなか温泉」で汗を流した。(佐々木 記)
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滝見台から「松見の滝」を見る |
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幅広6m滝の大釜をへつる |
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へつった後は滝の右を登る |
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右から高巻いた4m滝 |
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2日目、へつりにも慣れてきた |
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ゴルジュも快適に通過できるようになる |
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側壁は高くなり美しいナメが断続する |
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幅広の大ナメを行く |
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上流部の淵は問題ない |
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黄瀬沼からの枝沢をすぎると硫黄鉱山跡を見る |
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ヤブを抜けて湿原に出るとホッとする(バックは駒ヶ峯) |
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乗鞍岳(右)と赤倉岳(左) |