2013年1月19日土曜日

南ア 濁川本谷 

2013年1月5日(土)‐6日(日) 1泊2日  晴れ   メンバー 香川・泰子

アイスクライミングの時期だ! 程良いアイスをしながら沢を登ろうと、去年より考えていた。どこが良いかと考え、濁川本谷(神宮川)に決定。雪が多いとは思ったが、決行しました。
サントリー白州工場の奥の林道終点ゲートに駐車。支度をして、さらに林道を進み、巨大な堰堤を越えてから沢に入った。
氷結状態は良好だったが、残念ながら近くに降雪があったようで、氷床は雪に埋もれていた。
この雪が曲者で、2回ほど雪をかぶった氷を踏み抜き、足を濡らしてしまい冷たい思いをした。
程良い氷爆は傾斜も緩く快適に登れるが、行程が長いので巻く滝も多く残念。
良い氷爆を全部登ろうとしたら、2泊3日の日程が必要であろう。
また、ラッセルにも時間がかかり、下山時はヘッデン使用。事務局にも心配をかけてしまった。


F1遠望  氷結状態はほぼ良好か?

F1の登攀 よく凍っているところを登る

つららが素晴らしい!
巨大チョックストーン
快適に登れる






やさしい所はフリーで登る

綺麗な氷床 踏み抜かないかヒヤヒヤだ

テンバ

2日目は慣れてきたので、積極的にフリーで登る

同じくフリー

上流部の枝沢 見事な氷爆
 
下山道 日向山分岐

駒岩付近からの甲斐駒ケ岳 素晴らしい眺め
下山は、ヘッデンをつけて錦滝への登山道を下り、日向山登山道入口まで戻った。
タクシーを呼んで、ちょっと楽をし、車を回収し家路に着いた。     記:香川

2013年1月6日日曜日

北アルプス・五竜岳(途中敗退)


2013年1月3日~5日  パーティ:久保田・田口


今年の年始山行は当初の予定をあえて変更せず、五竜岳に向かいました。クリスマス寒波、年末寒波と大雪の影響は予想できましたが、今回は八ヶ岳や南アにコース変更をしませんでした。


でもその判断は、今となっては甘かったと思います。


途中敗退とはいえ、怪我もなく無事に下山できたのは、神様が守ってくれたから。そう思える山行になりました。


トレースは全くなく、ラッセルは胸まで。天候は雪。視界10メートルくらい。


この状態で地蔵の頭までは到着しました。
















 
 

写真はここまでしか撮る余裕がありませんでした。


地蔵の頭にテントを張り、翌日行けるところまで行くということで就寝しました。


天候が急変したのは22時。台風よりひどい風が吹き荒れてきました。前線の通過なら2時間で終わるだろうと予測したのに、大風はまったく止みません。


これ以降の様子は言葉にするとあまりに陳腐なものになってしまうのでやめときます。


記:田口

2013年1月3日木曜日

八ヶ岳 阿弥陀岳南稜

2012年12月29-31日

 
阿弥陀岳南稜に行ってきました。メンバーは香川、泰子、飯塚の3名です。
前夜に飯塚さんと合流し、道の駅で仮眠。29日の早朝、船山十字路へ移動。
前日の雪が積もり、車の入った形跡は無く、船山十字路にも駐車車両は無い。
ラッセル覚悟で、入山した。

旭小屋

雲ひとつとない快晴の青ナギより阿弥陀岳を望む。
右側のスカイラインが明日登る南稜。トレース無し
 
ラッセルでトレースをつける。
 
つけてもらったトレースを追う。

青ナギ先の樹林帯で天幕を張り、今宵の宿とする。
夜になり、強風が荒れ狂っていた。

ガスがかかり小雪の舞う中、P1を超えて行く。
 
P2の登攀。風が強い。

P2の登攀から、P3へ向かう。

P3基部までもう少し。風雪が強くなってきた。

P3のルンゼを登攀

中間点でビレーする。上部を含め、50mロープ3ピッチ。
 
同じく、ルンゼの登攀

阿弥陀岳山頂、飯塚、泰子
 
阿弥陀岳山頂、泰子、香川
 
中岳のコルから中岳沢を下り行者小屋へ。
 今回の山行は、ラッセルに時間がかかり、天候悪化と合わせ条件が悪く、御小屋尾根の下山は危険と判断し、行者小屋へ下山。予備日を使い、のんびりと下山しました。   記:香川

2012年12月3日月曜日

2012年 忘年山行

2012年12月2日 曇りのち小雪

12月1日 道志川沿いの道志渓谷キャンプ場にて、徒登行恒例の忘年会が行われました。
16名の参加者で、鍋をつつき楽しく宴会。山の歌などもあり、12時過ぎまで盛り上がりました。
翌日は、朝日山~赤鞍ヶ岳の山行を楽しみました。






 
参加者の皆様、幹事の執行さん、お疲れ様でした。記:香川

2012年11月22日木曜日

妙義山 星穴岳

2012年11月18日(日) 晴れ   香川、泰子

紅葉シリーズ第二弾! 前夜発で妙義山の星穴岳に行ってきました。
17日の夜は大雨で心配しましたが、夜半より快晴の星空となり、天気予報どうりの快晴で気持ちが良かったです。国民宿舎裏妙義の駐車場に、駐車(国民宿舎に断って駐車)してから歩きだす。ルートは星穴橋~星穴新道~星穴岳、星穴沢を下降し再び星穴橋に戻るというルート。星穴新道は過去に悲惨な遭難事故が有り、その後登山禁止、廃道となった登山道であるが、自己責任のもと、完全装備で挑んだ。かつての名残として、鎖はあるが、どれも朽ち果てていて、とても安全の保証はない。ルートも不明瞭で幾度となく迷う。いろいろな意味で危険度大であり、安易な入山は控えてもらいたいルートだ。とにかく、自己責任で行動できることが、必要最低条件だ。

国民宿舎裏妙義の駐車場に駐車させてもらった。

星穴橋から女坂へ進み、途中から星穴新道に入る。
尾根を忠実に登って行くと、岩峰の基部に当たる。
星穴→の消えかけたマーキングが有り、ここからスリリングな世界に突入!
最初の鎖場、朽ちて切れた鎖を静かに掴んで登る
続いて第二の鎖場を登攀

鎖が信用できないので、岩をつかんで登る。
ホールド、スタンス共に少なく、難儀する。

さらに鎖場が続く



懸垂点には一応フィツクスロープが有るが、かなり古く危ない。
自前のロープで安全に懸垂し、下部の濡れて滑るスラブをトラバースする。
 
さらに登り返す。相変わらず鎖はあるが信用できるものではない。

トラバース気味に懸垂。体が振られ、バランスを取るのが大変だ。

鉄の杭を止まり木にする。大きく足を開いてトラバースする。

P3のトラバースしながら斜上する岩壁。
鎖はあるものの、ここはヤバい!足元からすっぱり切れ落ちていて、底が見えない。
落ちたら助からず、遺体の搬出もままならないだろう。

P3全景、星穴岳側から振り返る。

星穴岳直下、星穴への懸垂点。

直下に星穴が見える。遠景から想像するよりはるかに大きな穴があいている。
空中懸垂となり、降りてしまうと登り返しが大変なので、今回穴めぐりはパスした。

星穴岳のピーク。右の側壁の下方に大穴があいている。
コルを挟んで反対ののピークより撮影。

P5に当たるのだろうか?コルから反対のピーク。
こちらは狭い。ブッシュが無くすっきりしているが、非常に怖い。
この恰好からも怖さの想像がつくだろう。360度の展望が素晴らしい。


星穴岳とP3のコルに戻り、星穴沢を下降した。
50m2本で4回程の懸垂後、ゴーロ歩きで女坂へ戻り、入山点の星穴橋に。
 
そろそろ終わりの紅葉。小春日和の林の中はとても気持ちが良かった。

国民宿舎付近の紅葉。今年の紅葉第二弾は、これで見納めだろう。
 
 今回の山行は、時間に余裕をもって入らないと危ないとの心構えで入山した。思った以上に危ないルートでした。入山をする方は自己責任の上、くれぐれも事故の無いように行動してください。
記:香川