2012年9月22日土曜日

湯檜曽川・東黒沢白毛門沢

9月17日(祝) 久保田、田口

3連休の最終日、白毛門沢に行ってきました。
台風の影響で新潟県はフェーン現象。沢を遡行中も気温が高くて汗びっしょりかきました。
しかもものすごい強風でした。

 
朝5時半から歩きだし、東黒沢から白毛門沢に入ったのが6時20分。
小さなナメ滝をいくつも越えて、核心部に入りました。
F1(10m)とF3(タラタラのセン)は明瞭な巻き道を使って、高巻きしました。

核心部を越えたところで、後ろからものすごい速さで追いついてくる二人組がいました。
 
私たちは先行パーティーだったので2番目のパーティーです。
追ってくる人がいると分かると、久保田さんがペースアップ。
どうやら抜かれまいと思っているようですが、私はもう休みたくて仕方ありませんでした。
1本取ることを提案し、休んでいたら2人組が来ました。

2人組は話好きな感じで、沼田山岳会の方々でした。男性はSさんで、まるで朝の散歩でもするかのように沢を歩いていきました。

上部はほとんどスラブ状の岩で、ぐいぐいと上がっていき気持ちよく登れました。
そして最後のツメが感動的で、藪漕ぎなくどんぴしゃで山頂に到着。
10時25分の到着でした。

山頂で運動靴に履き替え、風が強いので早々に下山しました。
松ノ木沢ノ頭で風をよけてコーヒータイム。

3連休の最終日とあって、水上行のバスが超満員でした。
もう乗れないくらいのところに乗り込んだのですが、湯檜曽のバス停にいた登山者は乗車できず運転手さんに「タクシーを使ってください」と言われていました。

(記:田口)


東黒沢のハナゲの滝

タラタラのセン
 
 
 
山頂からは眺望なし
 
 
 
 

2012年9月21日金曜日

東北・虎毛山塊 役内川ツブレ沢ワルイ沢〜皆瀬川赤湯又沢左俣下降〜猿子倉沢〜大鳥谷沢下降

2012年9月15〜17日 佐々木、永瀬、執行

 遡行ラインが気に入って20年も前から温めていた計画です。4本の継続遡下降はロートルにはハードながら、久々に徒登行らしい沢登りを味わうことができました。

 ワルイ沢は、短い流程にスラブ滝やU字溝のようにえぐられたミニゴルジュが連続して楽しませてくれます。赤湯又沢には中流部に温泉が湧き出していて、それを目当てに山越えしてくるパーティーもいるようです。入渓者の少ない猿子倉沢(ししくらさわ)は下部にまとまった滝場があり、最後の大滝は大高巻きを強いられました。大鳥谷沢は悪場は少ないものの意外に時間のかかる長い沢でした。

 初日、ワルイ沢入渓が11時半と遅くなり、赤湯又沢の温泉には辿り着けませんでした。2日目は猿子倉沢の核心部を早めに抜けたものの、炎天下の山越えを避けて早めに行動を打ち切りました。最終日は早立ちし、涼しいうちに石神山東のコルを越えて大鳥谷沢へ。上流部で大滝を大高巻きしたり、中流部の黒いゴルジュにかかる滝などで懸垂下降するなど、作業道のある取水堰堤までの下りに7時間かかりました。
                                                                                                  (佐々木 記)

ワルイ沢2段10m滝は右岸を高巻く
極端に水量がなくU字溝の通過は楽勝
念のためロープ使用の20mスラブ滝
赤湯又沢の温泉。S氏はこのあと入湯

赤湯又沢から虎毛沢に下る
猿子倉沢の25m大滝
大鳥谷沢上流部の滝を下る
大鳥谷沢核心部の黒いゴルジュ
大鳥谷沢のナメを下る

2012年9月11日火曜日

剱岳 源次郎尾根

2012年9月7日~9日

以前より憧れていた剱岳を源次郎尾根より登ってきました。
メンバー:香川、泰子の2名です。
天気予報は8日9日の両日とも雨模様でしたが、結果3日間通して晴れ!良天に恵まれました。
 (高山の天気故、午後と夜には、一時雨が有りました)

室堂からすぐにみくりが池。湖面に映る景色が綺麗だ。




これから下は、いきなり源次郎尾根登攀の写真です。


 これから雷鳥平に降り、別山乗越の剱御前小屋を目指して、写真左の雷鳥沢をひたすら登る。天気が良く、左の稜線裏に剱岳が見えていました。







剱沢の雪渓を下り源次郎尾根に取り付くと最初に出てくる岩壁。
フィックスロープがあり、利用させてもらい登る。

 
木のトンネルや岩壁が交互に現れるが、快適に高度を稼げる。
 
もう一か所、少々緊張する岩壁がありました。



ちょっと休憩。後方が一峰のピーク
一峰のピークを目指して登る。すっきりした壁で快適に登れる。





白い岩、青い空、緑のハイマツのコントラストが綺麗!
一峰のピーク。二峰にはちょうど雲がかかってしまいました。


長次郎谷を挟んで八ッ峰上部を望む。


一峰のピークから見た二峰。
二峰の登攀。高度が上がり、展望が良い。


同じく、二峰の登攀。ピークはもうすぐ。

 

二峰の懸垂。50mロープ一本でちょうど一段上がったテラスまで下りられる。
八ッ峰にクライマーはいなかった。熊の岩にもテントは無い。


コルより二峰を振り返る。
剱岳山頂の祠で記念撮影。裏は落雷で破壊されていた。


別山尾根、カニのよこばいを下る、下り専用
登りは別ルートで、カニのたてばい。


梯子と鎖
 


 



9日朝の剱岳。朝日を浴び、浮かび上がった雄姿に感動した。


別山中腹よりの剱
別山南峰からの剱。源次郎の一、二峰と八ッ峰がはっきり確認できる。
この後、時間に余裕が有り、天気も良かったので、立山の縦走をして、室堂に下山した。

おまけ。途中で見かけた雷鳥。

今回は、天気に恵まれ、記憶に残る良い山行となりました。
記:香川
 
 

2012年8月28日火曜日

西丹沢 弥七沢左俣・小割沢

2012年8月26日

西丹沢の弥七沢左俣遡行、小割沢下降の山行をしました。
当初のメンバー、吉越、佐々木、長濱の3人に香川の2名が便乗参加という山行です。
先週の小川谷廊下で林道ゲートが締まっているのは承知していたが、駐車車両の多さにびっくり! ほとんどが小川谷に入渓するだろう。今日の小川谷は大盛況、あちらこちらで順番待ちが出来るだろうと想像する。
弥七沢、林道歩きは小川谷の半分ほど、楽に入渓点の橋に到着した。台風の影響で荒れているが、涼しい沢登りは楽しい。直登できる滝ばかりだから、楽しく登れる。上部の左俣だが、晴天続きのせいか、水流は無く涸棚であった。稜線直下のルンゼまで快適なクライミングが楽しめる。
小割沢の下降、上部は涸棚のクライムダウン。水流が出てくる下部は懸垂下降7回ほどで林道まで下りられた。
傾斜の緩い滝は、思い思いに登り楽しむ。
 
ほとんどの滝が直登可能で楽しい。

左俣に入ってからは、すべて涸棚

 
傾斜は強いが、ホールドは豊富で安定している。


上部のルンゼ、この後右の支尾根に乗り稜線まで一息

ルンゼを上部から。すっきりしていて、非常に綺麗で快適
 
小割沢の懸垂下降、7回ほど繰り返し小割橋まで下降。


2012年8月23日木曜日

西丹沢 小川谷廊下

2012年8月19日

残暑の中、西丹沢・小川谷廊下に行ってきました。
メンバーは、香川、泰子、吉越、高岡の4名。当初は吉岡さんも参加で、総勢5名の予定でしたが
残念ながら、吉岡さんは夏風邪でお休みでした。

事前の情報から、林道の状態があまり良くないので、少し歩きが入ると覚悟して現地へ向かう。
小川谷出合いの林道分岐には、しっかりチェーンが掛けられ、施錠されていた。これで、1時間弱の林道歩きが確定した。覚悟を決め、とぼとぼと歩きだす。
出合いにほど近い植林帯より河原に降り、沢支度をして入渓した。
大水の後のせいか、岩肌がきれいでした。
 
順番待ちの先行パーティー
 
去年は消滅していた大岩右の滝が、しっかり出来上がっていました。
大岩中央には残置ロープが垂れています。
 
石棚の滝壺も埋まり、腰までの深さしかありませんでした。
去年は快適に泳げたのに~。残念!
 
ゴルジュもこの通り、脛ほどの深さしかありません。
人工的に作った庭園の沢のよう。これはこれで、綺麗ですが・・・
 
滝壺で巻かれていたカエルを救出。
カエルが大好きな様で、仲良く遊んでました。
 
最後の滝。微妙なスタンスに苦戦している新人さんをべテランがフォロー。
 
 沢の状態はかなり荒れていました。何より、釜がすべて埋まって浅くなり、豪快さが無くなっています。今後、何回か大水が出れば、もとの深さに戻るでしょう。
下山の登山道も荒れているので、注意が必要です。(記:香川)